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    公民教科書の違い 2

    ■家族と地域社会が消えた(連載第2回)

                       <投稿者> 理事 小山常実

    ●改正教育基本法を守らない6社

     多数派教科書から家族が消えたことは、非常にショックであった。やはり、日本社会はもうだめかもしれないと思われてならなくなった。では、同じく学習指導要領から消えた地域社会はどうか。調べてみると、採択率60%を超える東京書籍に加えて日本文教出版、教育出版、清水書院の計4社は、地域社会をテーマにした単元を設けることをしていない。単元を設けているのは、帝国書院、育鵬社、自由社の3社のみである。

     現行教科書では、撤退した日本書籍新社を含めて5社が地域社会のために単元を設けていた。5社が3社に減少したことに注目されたい。公民教科書の中では、家族よりも先に、地域社会という共同社会が破壊されてきていたのである。地域社会が更に消えていったからか、今回の検定教科書は、軒並み「公共精神」も「愛郷心」も展開しなかった。

     しかし、思い出していただきたい。平成18(2006)年12月、保守派の教育再生運動、教科書改善運動の結果、教育基本法が改正された。その第2条は、[教育の目標]を掲げ、「公共の精神に基づき(傍線部は引用者、以下同じ)、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと」(第三号)、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する……態度を養うこと」(第五号)を規定した。公共の精神、愛国心、愛郷心の育成ということが、教育の目標として明確に設定されたのである。教育基本法改正の大眼目は、一言で言えば、共同社会再建の思想の表明であった。

     したがって、今度検定を受ける公民教科書には、公共の精神、愛国心、愛郷心を育成するための記述が多く登場することになると考えられてきた。筆者も、そのように考えて各社の公民教科書を一月ほど前に覗いてみた。すると、自由社以外の教科書は、愛国心も愛郷心も公共の精神もテーマとして取り上げていないことに気付いた。いや、それどころではない。索引を引いてみると、自由社以外の全ての教科書で、これらの言葉が出てこないのだ。
     
     そんなわけがない、言葉ぐらいはあるだろうと考え、今度は全社の教科書を通読してみた。だが、やはり出てこない。 ただ、育鵬社が、「地域社会と私」という単元で、「地域社会に生きる」の小見出しの下、「私たちが地域のコミュニティーを維持していくためには、個人や家族の生活が地域とともにあることを意識すると同時に、各自が地域の一員として公共の精神をもつことが重要です」(30頁)と記していることに気付いた。だが、これだけである。育鵬社は、「公共の精神」の定義を全くしようともしていないのである。
    ●教科書改善運動を裏切った育鵬社

     育鵬社の教科書は、いやしくも、保守の教科書を標榜し、「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有志の会」が支援してつくられたものである。だから、「愛国心」と「愛郷心」の言葉がないことが信じられなかった。そこで、丁寧に読んでみると、二つの記述にぶつかった。

     一つは、「文化の継承と創造の意義」の単元で、「伝統文化を尊重することは、それらをはぐくんできた日本や郷土を愛することにつながります」(13頁)という記述である。二つは、政治編の「国民の政治への参加」の単元で、「プライスは……長い歴史を経て築き上げてきた、自由を尊重する態度、国や地域社会を愛する心、法を守る精神などの伝統が必要だと述べています」(77頁)という記述である。

     何とも、腰の引けた書き方である。この程度の書き方は、現行版の扶桑社だけではなく、今までも何度も登場しているものである。いや、そもそも愛国心という言葉だって、20年ほど前には2社ないし1社が、昭和30年度から46年度までの時期では3割乃至6割程度教科書が使っていた(小山常実『公民教科書は何を教えてきたのか』展転社、2005年)。

     にもかかわらず、教科書改善運動を担ってきたはずの人たちが執筆ないし応援した育鵬社の教科書は、愛国心という言葉さえも使わないのである。何とも、いまだに信じられない想いである。これは教科書改善運動に対する裏切り以外の何物でもないであろう。
     
     だが、改正教育基本法は、愛国心と愛郷心、公共の精神を涵養する教育を要求している。基本的に愛国心等の言葉さえも登場させない6社は、愛国心などを育成する教育を放棄したのである。これら6社の教科書は、改正教育基本法に違反した教科書ではないのか。本来、検定合格してはいけない教科書ではないだろうか。

     右に論じてきた公共の精神、愛郷心、愛国心は、地域社会や国家という共同社会を維持する根幹となるものである。そして、日本以外の国では、当たり前に教育されているものである。したがって、愛国心などの教育をしようとしない6社の教科書は、共同社会破壊をもくろむ教科書であるといってよいだろう。


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    【2011/06/30 21:09】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(3)
    母のこと38
    90歳の父をわが家に預る。

    預る?・・・・・

    母の方は案外順調のようで、
    父を探し回るでもなく、不在に納得しているようす。

    ただ、一日目は、朝方いつもは父のベッドにもぐりこむのだそうだが、
    これを隣の家の兄のベッドに入ったのだという。
    お嫁さんはもう起きていたからそれは回避。
    (早朝、ベランダを歩き、兄宅に侵入!?ってことです。)

    赤ちゃん返りしているのか、
    一人で眠るのは寂しいのかもしれない。

    手持ち無沙汰の父に、
    習字の道具を用意しておいたら、
    今日からそれに挑戦しているようで、
    ボーっとしている時間が少なくなった。

    散歩に行ってもらうには、余りに暑い。

    父は、家に帰ったときが怖い・・・と言っている。
    【2011/06/29 17:22】 介護 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    大人の対応?
    ここで歴史・公民教科書の違いを転載しているわけは、
    結局最大のライバルとの競い合いが、
    物事を切磋琢磨する道であると思うからだ。

    どべと、トップを比べても何の意味もない。

    ところで、保守派は、同じ仲間なのだから、
    大人の対応をして、互いの悪口は言わないようにしよう・・・と言う。
    そういうことを言っている人には、
    一番と二番の違いが全くわかっていない。

    そして、二番手こそが、左翼系の人たちよりもずっと具体的に、
    「つくる会」の教科書の存続を妨害してきた人たちなのだ。
    これは、誹謗中傷でもなんでもない事実。
    教科書をつくれない会・・・にしてやると豪語していたっけ。

    でも、「つくる会」の人たちは実に日本人的な特質を持っていて、
    二番手の歴史教科書がかなりの部分、つくる会のものを下書きにしていることは指摘しない・・・・
    つまり、争わない体制で、和の精神でやってきている。

    それなのに、あちらは例の年表問題をことさらにあげつらい、
    横浜の自民党議員の勉強会で、
    八木氏は5分間、盗用でこれは大問題だと非難したという。

    本当に保守のひっぱりあいをしてはいけないというなら、
    こういう猫に鈴をつける作業をして欲しいと思う今日この頃。
    【2011/06/28 10:37】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
    母のこと 37
    母のような認知症の人はとても珍しいのだそうだ。

    というのは、来るヘルパー、家政婦さん・・・・みな、初めての経験だという。
    そして、なんと、もう来たくないと、断ってくる。

    だから、現在は入れ替わり、立ち代わり、いろいろな人が細切れに来ているのだそうだ。

    何が一番問題か、というとやはり暴力。

    そして、最大の問題はその母の暴力が父にも及ぶこと。
    最近特に父への執着が異常に強く、
    ずっと監視していて、付きまとうのだそうだ。
    正直者の父は、上手にかわすことができなくて、
    弱りはててしまった。


    今回、兄嫁さんとたくらんで!?
    今日から、わが家で父をお泊りさせることにした。


    よくよく考えてみると、
    わが家に父を泊めるのは、全くの初めて!

    夕食も美味しい、美味しいと言って食べてくれた。
    子供たちが出て行ったあとの、部屋が余っているから、
    父用の部屋に決めて、ちょっとだけ準備した。

    90歳の父が、遠慮している姿がちょっと哀れで、
    でも、ゆっくりしていって欲しいと思っている。

    【2011/06/27 23:18】 介護 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
    公民教科書の違い 1
    公民教科書について、つくる会メルマガより転載します。

    ■家族と地域社会が消えた(連載第1回)

                       <投稿者> 理事 小山常実

     去る3月30日、中学校教科書の検定結果が発表されたが、他社の公民教科書を読んでみて愕然とした。昨年12月、筆者は『公民教育が抱える大問題』(自由社)を出版したが、副題は「家族と国家が消えていく」と名づけられている。依然として、自由社以外の公民教科書の内容は、まさしく、「家族と国家が消えていく」状態にあるのである。

    ●家族論が消えた

     何よりも愕然としたのは、多数派の教科書から家族論が消えたことである。3年前の平成20(2008)年2月、文科省は、新学習指導要領案を発表し、広くパブリックコメントなるものを求めた。その指導要領案を読んだとき、筆者は本当に驚いた。平成10年の学習指導要領は、「家族や地域社会などの機能を扱い、人間は本来社会的存在であることに着目させ、……」と記していた。ところが、「家族や地域社会などの機能を扱い」の部分が削除され、家族や地域社会が新指導要領案から消えていたのである。

     パブリックコメントを「つくる会」も行い、その中で、家族と地域社会を残すように要望を行ったが、その後確定した指導要領にも家族と地域社会は復活しなかった。それゆえ、筆者は当時、指導要領自体からは「家族」という言葉が消えたのだから、教科書からも家族論が消えてしまうかもしれないと思ったものだ。

     だが、平成20年の9月に出た『中学校学習指導要領解説 社会科編』を見ると、家族と地域社会について言及が存在した。それに、家族論を書かずに公民教科書ができるわけがないとも考えた。したがって、心の片隅では教科書から家族論が消えるかもしれないと危惧しながらも、まさか、そんなことはあるわけがないだろうと思い続けてきた。

     だが、この期待は裏切られた。以下に掲げるように、東京書籍と清水書院の教科書から家族論が消えたのである。まず、家族に関する記述量の時代的変化を示しておきたい。

    ●急減してきた家族教育の記述量 
     
     家族教育の記述量は昭和56(1981)年度以来急速に減少していく。そこで、減少していく以前の昭和53年度使用版から、平成18年度使用版(現行版)を経て、今回の検定合格本に至る記述量の変化を、教科書会社ごとに掲げておこう。

     東京書籍      昭和53年19頁→現行4頁→今回単語のみ
     日文(旧大阪書籍)   昭和53年17頁→現行1.4頁→今回0.6頁
     教育出版      昭和53年19頁→現行4頁→今回1頁
     清水書院      昭和53年26頁→現行2頁→今回単語のみ
     帝国書院      昭和53年19頁→現行2頁→今回2頁
     扶桑社              現行2頁→今回(育鵬社)3頁
     自由社                  →今回4頁

     補足説明をするならば、昭和五十三年度には、上記の東京書籍等五社以外に、日本書籍、中教出版、学校図書の教科書が存在した。三社の記述量を見ると、それぞれ、20頁、24頁、20頁となる。全八社の平均を出すと、20頁半となる。

     現行教科書には、上記の東京書籍から扶桑社までの6社以外に、日本書籍新社と日本文教出版の教科書が存在する。2社の記述量は、日本書籍新社が2頁、日本文教出版が6頁となる。全8社の平均を出すと、約3頁となる。

     33年前の昭和53年度版から見れば、現行教科書の家族の記述量は7分の1に減少していたのである。更に今回は、平均1.3頁となった。しかも、東京書籍と清水書院の2社は、家族論を展開するための単元を設定せず、家族という単語を示すのみである。日本文教出版(旧大阪書籍)も、簡単な家族論は展開しているけれども、家族論を単元として扱っていない。何と、7社中3社が、家族論を単元扱いしないのである。3社の採択率合計は、平成18年度でいうと78%になる。現行教科書までは全社が必ず家族論を単元として扱っていたことと比べると、恐ろしい事態である。

     更に言えば、教育出版は単元扱いこそしているが、実質1頁しか家族論に充てていない。教育出版を加えると、採択率合計は90%となる。現行教科書の採択率をそのまま当てはめるならば、公民教科書の圧倒的多数派から家族が消えたのである。夫婦別姓運動を超えて、ストレートに家族解体を目指しているといえよう。まじめに考えれば、戦慄すべき事態である。

     日本の公民教科書執筆者は、何を考えているのであろうか。家族を解体し、子供を家族から国家に奪い取っていきたいのであろうか。それとも、そんな大それたことは考えていないが、検定合格だけを考えた結果、家族論を減少させたり消してしまったりしたのであろうか。

    ●効率の観点を家族に持ちこんだ育鵬社
     
     家族論を展開している五社の中で、最も対照的なのが、育鵬社自由社である。「保守」の教科書を標榜するはずの育鵬社の教科書は、「家族と私」という単元で、「父親が転勤することになった! 家族のきずなについて考えましょう」という小コラムを置き、「家族会議(対立)」→「会議の結果(効率と公正)」→「結果の実行(合意)」という流れで、父親の転勤問題を論じている。結論は父親に単身赴任してもらいテレビ電話などで家族のきずなを深めるというものだが、この結論よりも、効率と公正のバランスという観点を家族の中にストレートに持ちこんでいることにびっくりした

     対立と合意、効率と公正ということは、今回の学習指導要領の最大の目玉になっている。もろもろの社会集団では対立が生まれるが、その対立を解決して合意に達するためには効率と公正のバランスを考えていかなければならない、という考え方が指導要領とその解説書では強調されている。そして、指導要領は、日常生活から経済、政治、国際社会まで全てが、効率と公正のバランスという考え方で取りしきられるべきであると考えているようである。そして、議論の結果合意に達した事項は契約ともいえるものであり、契約は守らなければならないということを教えたいようである。

     しかし、効率と公正のバランスと言った観点、特に効率の観点は利益社会にしか通用しない。共同社会、特に原初的な共同社会である家族には通用しないものである。家族に無理に効率と公正のバランスと言った観点を持ちこめば、家族は利益社会化し、解体を余儀なくされることになる。

     他社は育鵬社のような家族会議の小コラムを設けていない。家族会議の場を設けていても、効率という観点は出していない。家族論を消したり減少させたりした教科書会社の場合、好意的に考えれば、特に効率の観点を家族に持ちこみたくないからこそ、家族論を展開しなかったのかもしれない。

    ●効率の観点は家族となじまぬことを明記した自由社

     他社と異なり、自由社は、2単元4頁の分量を用いて家族論を展開している。簡単にその特徴を述べておくならば、自由社は、第一に、家族が共同体であること、社会の基礎単位だということを書いている。第二に、親が子供を保護したり、指導・教育したりすること、第三に、家族は祖先から子孫へつながる「縦のつながり」として捉えられることを記している。余りにも当たり前の三点である。
     実は、嘘のような話だが、この当たり前の三点を全て書いた教科書は、現行版や今回の検定合格本では、自由社以外に存在しない。第一の点を記した教科書さえも、自由社、育鵬社、帝国書院の三社だけである。

     更に特徴的なのは、家族を共同社会と捉える自由社は、「1章 個人と社会生活」の最初に「共同社会と利益社会」という単元を置き、利益社会では公正と効率のバランスが重要だと記したうえで、「家族などの共同社会は、特定の目的の実現を目指した社会集団ではないため、効率性を問題にすることは適切ではありません」(21頁)と記している。

     公正と効率のバランスという観点、効率の観点を家族に持ち込んだ育鵬社と自由社との違いに注目されたい。


    【2011/06/24 21:42】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    夢なら覚めないで
    橋下知事率いる維新の会が、自由社、育鵬社の教科書を推薦したんだそうだ。
    そういえば、大分前、以下のようなやりとりがあったっけ。
    憂国日記さん」からの転載です。

    ■ 2004/10/17 「たかじん」南京虐殺、靖国参拝など(ゲスト:西尾幹二)

    「たかじんのそこまで言って委員会」

    司会:
     やしきたかじん、辛坊治郎
    パネラー:
     三宅久之、金美齢、井沢元彦、荻原博子、宮崎哲弥、
     橋下徹、桂ざこば、くまきりあさ美
    ゲスト:
     西尾幹二

    今日の議題は
    (1)西尾幹二さんを迎えて、南京大虐殺、靖国参拝問題
    (2)ライブドア堀江社長はイケてるか、イケてないか
    (3)崖っぷちで土壇場を迎えている人々

    このうち、(1)の全てと(3)の一部のみ起こしています。
    (全てと言っても、一字一句完璧にというわけではないのでご容赦をf(^ー^;)
    今日は、保守系の出演者ばかりだったので、辛坊さんが嫌われ役に回っています。
    決して辛坊さんは「あった派」に回ったわけではありませんので、読み違えないようにお願いします。
    なぜ「あった派」の出演者がいないのかについても、番組の中で明かされてます。

    とにかく今日は各人、神発言連発ですた~f(^ー^;

    -------------------

    初登場は崖っぷちタレント・くまきりあさ美さん。
    久々の登場は井沢元彦さん、金美齢さん。

    辛坊
    「最初の話題は、・・・激論必至」

    <VTR>

    男性若者層に人気、127万部を超える週刊ヤングジャンプ。
    ある作品が波紋を呼んでいます。
    いわゆる南京虐殺事件。
    本宮ひろ志の漫画「国が燃える」。
    旧日本軍が次々に市民を虐殺する姿を凄まじい筆致で描きました。
    発表直後から、「表現が不適切で歴史を歪曲している」と集英社に抗議殺到。
    集英社は当分、休載を決定。

    問題視されたのは、百人斬りを連想させる場面。
    これは戦意高揚のために毎日新聞、当時の東京日日新聞が信憑性に乏しい話を歴史的事実として報道。
    遺族が朝日新聞・毎日新聞を訴え、係争中。

    (テロップ=南京大虐殺とされる中国側の資料映像)
    ↑ユウコ注:映った写真の多くはヤラセ写真として保守派に論破されているもの

    南京大虐殺は犠牲者の数や存在の有無を巡って、以前から論争になっていました。

    日本書籍新社の教科書では「1937年末には日本軍は首都南京を占領、20万人ともいわれる捕虜や民間人を殺害し、暴行や略奪もあとをたたなかったため、厳しい国際的非難を浴びた」、そして注釈として「日本人の多くは、この事件のことを戦争が終わるまで全く知らされていなかった」としています。

    1946年、極東国際軍事裁判、いわゆる東京裁判の過程の中で南京大虐殺は初めて明らかになりました。
    被害者の数は20万人以上と認定されました。

    中国の教科書では、「極東国際軍事裁判によれば、日本軍は南京占領後の6週間以内に、武器を持たない中国の国民30万人以上を虐殺したとのことである」。
    南京大虐殺記念館にも30万という数字が刻まれ、30万人以上というのは中国の統一見解になっているようです。

    否定派の学者は「陥落時の人口は20万人しかなく30万人虐殺は不可能」
    肯定派の学者は「戦災避難者などを考えれば、もっと多くの人口が流入していたかも」と反論。
    いずれにせよ、東京裁判で20万人とされた数字がなぜ中国で30万人以上になったのか?

    30万人以上を不変の数字とする中国政府関係者の多くは、「南京の犠牲者は広島・長崎の原爆の犠牲者数より多いところに特殊な意義がある」と論じています。

    A級戦犯の眠る靖国神社に首相や閣僚が参拝することについても大反発。
    これが原因で日中首脳の相互訪問は止まったままになっています。
    中国の民間による反日運動も激化の一歩。

    (黒バックに白文字の大テロップ=そして中国の南京大虐殺館では、これからご覧頂くフィルムが今も上映されています)
    (死体にすがりつく女性の映像などが映る)
    (映像とともに小テロップ=※これは中国側が主張する南京大虐殺とされる映像です)
    南京大虐殺館内のナレーション?「日本侵略軍は至る所で武器を持たない難民たちを虐殺しました。子供、婦人、僧侶、全ての人がこの大虐殺を逃れることができなかったのです」

    (((質問)))
    あなたは南京大虐殺における日本の歴史認識をどう思いますか?

    <VTR終了>

    パネラーの回答:
     宮崎「南京事件はあったけど・・・」
     橋本「あったの?なかったの?」
     金「それほどの執着心や憎しみが日本人にあったとは思えない」
     井沢「民間人に被害者は出ただろうが、数ははるかに少ない」
     三宅「白髪三千丈の類」
     荻原「この問題に無頓着な日本人」

    たかじん
    「日本も広島・長崎に原爆を落とされたが、原爆は日本でも世界でも風化された形?」

    井沢
    「アメリカでは、あれは正義だったと、あれをやらなければもっと犠牲者が出てた、やむを得なかったという論理が勝っている状態」

    たかじん
    「世界は特別非難してない」

    井沢
    「日本ももっとアピールの仕方を考えないと」

    たかじん
    「なぜこのことだけが、何十年たってもピンポイントみたいに繰り返されるのか?」

    三宅
    「江沢民政権が10何年続いたことに原因がある。毛沢東、周恩来、トウショウヘイ(漢字出ないんでカタカナでスマソ)らに比べて力量がない。軍や民心を掌握するため、愛国主義教育=反日教育をやった。全国に200カ所以上の反日記念館が出来てる。こういうふうなものを繰り返しやる。本当のものならまだいいが、本当でない。時代的に合わなかったり、日本軍の服装に合わなかったり。それを徹底的に小学生相手に洗脳して、やる。この前のアジアカップで反日デモが起きたのは、当然の帰結」

    辛坊
    「民族的怨念のようなものが政治的に形成されているのは間違いない。正直私も実際どうかというのは、いろんな本読んでもどれがほんとかわからん。そこで、今日は『新しい歴史教科書をつくる会』名誉会長の西尾幹二さんをお迎えして・・・(西尾氏登場)。実際問題として、西尾さんは保守派と呼ばれるのはお嫌いですか?」

    西尾
    「けっこうですよ(笑)」

    辛坊
    「どっちかいうと右の立場で南京大虐殺はなかったと。そのあたりの事実関係はどうなんですか?」

    西尾
    「現在、研究が非常に進んでまして、はっきり言うと、なかったに限りなく近くなっている(会場「え~」と驚き)。なかったことを完全に証明することは難しい。しかし、あったという証明も難しい。あったとされる証拠はことごとく覆されている。あった証明ができないということは、限りなくなかったに近い、と」

    辛坊
    「日本の教科書はあったという前提で書かれてる。文部省で検定も受けてますし」

    西尾
    「それは文部省が間違えてる(会場笑い)。簡単な話です。さっきたくさん写真を見せられたが、あの写真は本当の物か作り物か、今研究が進んでいて、そう遠くない時期に、あれが全部虚報だというのを表す写真集が出現すると思います」(会場「え~」と驚き)

    辛坊
    「しかし、大方の認識としては、20万30万はなかったろうが、ある程度はあったのでは?と」

    たかじん
    「それがあなた戦争でしょ」

    井沢
    「常識で考えて20万殺す理由は何ですか?日本は中国を占領して領土にしたかった。国民が必要」

    たかじん
    「働かせなあかんからね」

    井沢
    「殺しちゃったら、誰がたとえば水道を作るのか、あ、水道はないか。誰が物資を供給するのか。軍隊だけでは成り立たない。仮に日本が悪いことをしたと。例えばハイジャック犯が乗っ取って、全員殺しますか?1人2人見せしめで殺せば、いやな言い方だが、十分言うこときく。そんなことやる必要、全くない」


    「人質いなくなっちゃう(笑)」

    井沢
    「が、中国は歴史上それをやっている」

    宮崎
    「モンゴル軍も町ひとつ虐殺してる」

    井沢
    「中国人が自分の頭で考えて、軍隊ならきっとこうやるだろうと、日本に当てはめたんだと思う」

    たかじん
    「己に当てはめて、それをまた日本に当てはめた、と」


    「西尾先生がおっしゃった写真、死骸に抱きついて泣いている。もし大虐殺があったら、そんな写真が撮られて残るわけないんですよ。本質的なこと考えれば、あとで寄り集めた、又は作りあげた物だとわかる。日本人の気質として、原爆を落とされても風化して忘れてる。よく言えば、あっさり、さっぱりした気質。執念がない。3日経てば忘れる。それが南京に押し入って、軍隊が勝ったにもかかわらず、虐殺して歩くような、日本の軍人はそんな気質ではないと信じてる。東京裁判で日本を悪者にしたくてでっち上げられたものだと私は思う」

    たかじん
    「(パネラーに)あったという考えの方はいらっしゃる?」

    誰も手を挙げず。

    荻原
    「よくわからないんですよね」

    辛坊
    「検証を、中国が自由な言論の中で冷静にできればよかったが、すぐ共産党政権が制圧して、事実検証できないまま、何十年も経った」

    西尾
    「共産党が崩壊して、あそこがまともな国家になれば、中国内部から、南京虐殺はなかったという本がたくさん出ると思う」

    くまきり
    「じゃあ今の学生は歴史を勉強してもあまり意味がないですね」(会場笑い)

    西尾
    「そんなことない。私たちの教科書で勉強して下さい」

    (CM)

    井沢
    「日本の学問の世界、特に大学の世界は左に片寄りすぎてて、学者がいい加減なこと言ってた。たとえば昔、朝鮮戦争は韓国の陰謀だと、堂々と教壇で教えてた人が、近代史の権威。今、テレビを見てて、西尾さんを、こいつは右翼で嘘を言ってるんじゃないか?と思ってる人に、ぜひ聞いてほしい。中国で戦後、文化大革命があったが、中国共産党は少なく見積もって数千万人を殺した。戦争でなく。20年ぐらい前にそれを言うと右翼だとか、軍国主義だとか、学問をねじまげてるとか言われた。が、今はどうか。中国ですら認めてる。中国の共産党政権は、政権の都合によって事実をすぐ変える。文革は共産党による大虐殺。数の桁が違う。南京30万人どころではない。そういうことをぜひ考えてほしい。あとわかりやすい例で言うと、拉致問題もそう。ついこないだまでないと政治家、文化人らが言っていた。で、拉致問題はなかった?あったでしょ。その人たちは嘘言っていたってこと。そういうことがいっぱいある」


    「一番許されないのは、あれだけ文革を礼賛していた学者が口をぬぐって知らんぷりして、今でもまだ発言してる。私の知ってる教授で一人だけ自己反省して、蔵書を早稲田に寄与して、私は間違っていた、恥ずかしいと言って退職した。が、その人はのたれ死にしましたよ。良心的な人は報われない。日本人は、悪いことをしたと言う人がもてはやされた時代が長かった。これが問題」

    たかじん
    「左寄りと言った方がかっこいいのよ」

    荻原
    「子供見てると、戦後まで歴史が行き着かない。受験があるから。ちゃんとやらないと、みんなこれ聞いてても、こんなことがあったの?と言ってる人、いると思う」

    三宅
    「ちゃんとした教科書でやるならいいが、誤ったこと書いてあるなら、知らない方がいいぐらいですよ」

    橋下
    「教育現場が変わらない限り、だめでは。未だに南京大虐殺とか、強制連行とかやってる」

    たかじん
    「(ざこばに)おったんや」(会場笑い)

    ざこば
    「俺は知らんことしゃべらへんが、西尾先生、虐殺あったとか、そないようさんなかったんやと、何でもっとはよ調べんかったん?言わんかったん?」

    西尾
    「多くの人が言い続けてきてますが、誰も表に、・・・本は昔から書かれてるが、誰も相手にしないから」

    宮崎
    「『諸君』や『正論』にしか書かれてなかった(笑)」

    西尾
    「『諸君』や『正論』には長いこと書かれてる」


    「拉致事件を見てもわかる。ずっと前からやってたのに・・・」

    ざこば
    「『正論』は普通、なかなか読まんでっせ(笑)。女性週刊誌とか、新潮とか毎日とかしか読まんでしょ」(会場笑い)

    西尾
    「言論界はすでに保守が制覇しちゃってるんです。売れ行き数えると8対2で保守が多い。が、とりまいてる新聞・テレビがふわふわ、ふわふわ・・・」(会場笑い)

    辛坊
    「先生には一理あるんですが、今回の出演者はどっちか言うと、右か左かと言うと右がメインなので、虐殺あったと、日本を非難する側をゲストに招こうとしたが、そういう人は今論戦に参加しようとしないんです。もう1回またやりますので、そういう立場の方にぜひ出てきていただきたい。苦情は、匿名のFAXやメールは来るんですが、顔を出しての議論になかなかならないんです」

    西尾
    「つくる会の教科書、来年また採択にチャレンジします。南京は一切書かなかったが、文部省が書けと言ってきた。文部省の命令で書かされました。我々は抵抗して・・・(教科書を読み上げる)『12月南京を占領した(この時、日本軍によって民衆にも多数の死傷者が出た。南京事件)』とカッコつきにした」

    辛坊
    「でもこの教科書でも事実として書かれてますね」

    宮崎
    「そこは不本意ですか?」

    西尾
    「不本意です」

    たかじん
    「『大虐殺』と『多数の死傷者が出た』は違うでしょ」

    荻原
    「意図が違う」

    橋本
    「書き足さないと教科書出さないと言われたんですか?」

    西尾
    「検定です」

    たかじん
    「そんなん相手侵略して死者出たら、全部虐殺と書いてくださいよ」

    宮崎
    「チェチェン大虐殺も」

    井沢
    「広島虐殺」

    宮崎
    「そう、長崎大虐殺と書いて書いて下さいよ」(と口々に)

    橋下
    「つくる会の教科書を見たが、僕らの感覚としては合うんですよ。神話の部分とか、近代史の部分とか、今までの教科書と全然違う。東京都や一部ではやっと採択されたが、排除しようというのが強い。みんなに広がってない。そこはどういうふうに?」
    西尾
    「今度リライトして、他の教科書のように多少漫画も入れたり(笑)・・・」

    三宅
    「今の意見、いい意見です。珍しくいいことを言った(橋下に)」(会場笑い)

    たかじん
    「南京大虐殺とともに、リンクするように出てくるのは首相の靖国参拝」

    辛坊
    「ここで伺いますが、皆さんがもし日本の総理大臣なら靖国参拝しますか?しませんか?・・・ドン」

    (CM)

    「参拝しない」と回答したのは荻原だけ。理由は「中国を刺激しない方が良い」

    荻原
    「(自分だけが「しない」なので焦りながら)私はずっとこう思ってたが、こういう場面でいろんな話を聞くと、やっぱり中国に一発やってやらないといけないなと思いました(笑)」

    三宅
    「そうです!」(会場笑い)

    辛坊
    「この中で、靖国に参拝したことある人は?」

    全員が手を挙げる。

    たかじん
    「(ざこばに)あんた行ったことあるの?」

    ざこば
    「俺、昔は週2回東京行っとったんや」

    三宅
    「(パネル=行かない理由があるか?)8/15はいっぺん行って懲りました。拡声器で阿鼻叫喚。人が多くて、騒ぎが大変。8/15はやめてますけどね」

    宮崎
    「(パネル=でも国有化が望ましい)アーリントン墓地、韓国にもそういう施設があって、日本の首相らが必ずお参りする、礼拝する。そこに靖国橋という橋がある。別に国家神道と関係なく、中国の春秋という昔の・・・。「われをもって、くにをやすんず」という言葉からとった。中国由来。中国でも革命戦士を祀ってる。北朝鮮にもあります。つまりどこでもあること。日本だけがなぜ責められる?中国人の留学生も、最後に問題とされたのがA級戦犯」

    橋下
    「西尾先生、51年か53年ぐらいの国会決議で、もう戦犯という扱いしないでおこうとなったのでは?」

    西尾
    「サンフランシスコ平和条約が発効して、日本人の世界に対する戦争責任はもうない、と。が、日本国民に対する罪はあるだろう、と。が、歳月がたったということで、4000万人の署名が起こって、巣鴨に収監されていた戦犯の方々を釈放した。国民はもうその段階で、一切なし、と」

    橋下
    「A級戦犯で処刑された人も、公式的には法務死になっている。戦犯の遺族の方に恩給出すのはまずいということで、全部合法化した。A級戦犯という呼び方は失礼にあたると思う」
    辛坊
    「・・・私、いやな役回りでこっちの意見を言うが、たとえばドイツの首相が、ヒットラーの墓にお参りしたら、世界が何と言うか。日本も、戦犯を祀ってるところに詣るのはどうかという意見もありますが」

    西尾
    「日本にはナチスはいなかった(会場笑い)。日本はナチスと違う。ナチスは日本の軍事体制とは別個の体制で、あれはホロコーストという民族殺戮をした。これは戦争犯罪とは別。ドイツはホロコーストで謝罪、お金も払ったりしたが、当時の戦争行為、侵略行為については、謝罪も弁解もしてないし、講和条約も未だに結んでいない。我々は条約を結んだが、ドイツは全然別の600万人ユダヤ人、50万人のロマ、200~300万人のポーランド人、ロシア人、ウクライナ人の虐殺は1000万人を超える。これは虐殺のための虐殺。戦争行為とは無関係な犯罪。これは巨大規模でありすぎて、比較するのは間違い」

    辛坊
    「『だって、日本だって30万人殺したんだ』と言いたいが為に・・・」

    西尾
    「言いたいが為に、東京裁判をニューベルク裁判とあわせてやった」

    宮崎
    「アメリカでは、アイリス・チャンなどの本があって、南京はホロコーストというのが広がってる」

    西尾
    「20世紀の戦争をどう理解し、解釈して、どう戦わせるかというのが、21世紀の戦争になる。我々は一歩も引けない。同時に、アメリカもナチスと日本は違うと理解しているからこそ、例のサンフランシスコの元兵士が訴訟を起こしたが、ナチスドイツのやったことにはアメリカは最後まで引かなかったが、ブッシュ政権は日本のことはサンフランシスコで全部終わりと、日本に訴追するのは間違いだと、ちゃんと区別した」

    宮崎
    「2002年にブッシュさんが訪日した時、彼は靖国に行きたいと言ったが、あと横田基地の第五空軍の将校が靖国を参拝してるが、こういう事実は伝えられない。ブッシュさんの参拝を日本の外務省は断った」

    西尾
    「愚かも愚か、何て日本人だろうと(会場笑い)。エリザベス女王が来た時も靖国に行きたいと言ったが(会場「え~」と驚き)、どちらも断った。じゃあブッシュさんは明治神宮へ、と。が、これも小泉さんが行かないで、流鏑馬(やぶさめ)をいっしょに見て帰った。腰が座ってない。何でブッシュ、エリザベスが来たのに・・・」

    宮崎
    「来た時点で靖国問題、終わってますよ」

    辛坊
    「日本の皇室も、東条英機の戦犯合祀以来、参拝してないが、これは?」

    西尾
    「遺憾ですね。遺憾の極み」

    三宅
    「政府がしないと天皇が勝手に行けないから」

    橋下
    「(パネル=戦死した兵士のおかげで今の自分がある)義務教育の間に、靖国参拝させるべき。ネット自殺とかあったが、僕は戦争反対だが、やむなく戦争になって、兵士が戦死する。自分のためじゃなく他人のために命落とした。これほど尊いことはない。手を合わせたり、ありがとうございますという心がなければ、命を大事にしようという気持ちにならない。あんな自殺なんて・・・自殺する権利は僕は認めてもいいと思うけど・・・」

    三宅
    「いけません!・・・前半で止めときゃいいのに」(会場爆笑)

    たかじん
    「あなたね、いつも一言多い(橋下に)」(会場笑い)

    橋下
    「どうせ自殺するなら、腎臓や肝臓や目を置いてって・・・」

    荻原
    「でも8/15に行くのは・・・」

    宮崎
    「春か秋の例大祭に行くべき」

    辛坊
    「さっきの話ですが、アメリカやサッチャーの前に皇室が行くのが筋ではないか」

    西尾
    「ブッシュとサッチャーが行けば、第二次大戦は恩讐の彼方になるわけです。ついでに胡錦涛にも詣ってもらうと。これが外交の本筋。一言最後に・・・。日本が軍備を充実させ、きちんとした戦いのできる体制を作るのは、戦争をするためじゃなく、戦争を避けるためなんです。どんな屈辱にも侮辱にも日本人が耐えなければいけないという、何でも平和が大事、平和以外は(平和のためには、あるいは戦争以外は、の言い間違い?)何でもありが許される、そういう平和は最後に必ず戦争になる。我慢できなくなる、最後には。だから何でもありが許される平和というのは、平和に反するということを意味しておくことが、北朝鮮なんて全然怖くありませんよということで、初めて国家が成り立つ。この国はこれから変わります。それから、私より左は思想じゃなくなります。私がちょうど真ん中になります」(会場大うけ)

    西尾氏、退場。

    辛坊
    「私の立場から言いますと、ある種のバランスというと怒られるけど、・・・どうなんだろうなあ(笑)」

    たかじん
    「この番組は物を投げるだけでいいと思うんだけど」

    辛坊
    「波紋が広がり、また何かが生まれる、と」

    たかじん
    「1回で終わる番組ちゃうから。1個投げて10個返ってきたら・・・」

    辛坊
    「この番組はどんな方にも門戸を開きます(笑)」

    たかじん
    「もう1回言うけど(先週も言った)、太田・大阪府知事、ぜひお待ちしています!」

    (CM)

    この特集はここで終わり。

    続いて
    (2)ライブドア堀江社長の生き方はイケてるか?イケてないか?

    女性は3人とも「イケてない」
    男性はざこば・三宅以外は「イケてる」

    堀江が「団塊の世代がだめにした」と発言してることに、たかじん(団塊の世代)は不満たらたら。

    三宅はパネルに「論評する価値なし」と。
    宮崎は「こんな『バカ』がいてもいい」

    軽いバカ話が続いた挙げ句、
    たかじんが「さっきまでな、右翼の人呼んで、南京虐殺あったかなかったか?言うてたんやで!」


    続いて
    (3)「土壇場な人々」。

    ダイエー、橋本龍太郎・大二郎兄弟、クマ出没、ブッシュ、今日のゲストのくまきりも・・・

    (((質問)))
    「今、最も危ない土壇場の人は誰?」

    三宅は「橋本兄弟」と回答。「潔くない。ポンスケ兄弟ですよ」

    井沢と宮崎は「金正日」と回答。

    井沢
    「(パネル=金正日。ミサイルのボタンを押せるから)。わがままで臆病な人だと思うんですよ。たとえば、もし自分がガンであと半年の命とかになったら、押すかもしれない。日本と韓国ぐらいは巻き添えにしようと思えばできる。ブッシュがそれやろうとしたら周りが止めるが、金正日は止める人がいない。一番怖い」

    たかじん
    「こないだミサイルがどうので、イージス艦出たが」

    宮崎
    「出しても仕方ない。威嚇行為。今の自衛隊ではノドンを止められない。アメリカでも無理」

    井沢
    「東京狙っても大阪に落ちるかも(笑)」

    宮崎
    「(パネル=金正日。ケリー頼み)。ブッシュが再選したら厳しくやられる。ケリーの方がまだマシというか、半年か1年ぐらいは最後通牒が先延ばしにされる。あと、拉致問題で家族会の方が、経済制裁をすぐしてくれと言ってますが、今やるよりも、国連安保理にどうせ行って、各国で協調して経済制裁になるので、その時いっしょに。今やるとその時できないし、もう少し様子を見た方がいい」


    「(パネル=胡錦涛)江沢民は権力闘争に負けた。ずっと反日で、共産党は危ない状態。反日は実は政府に対する不満。いつ爆発するかしれない。胡錦涛が開放政策、民主化をしていかないと。が、そうすると、共産主義の民衆は反政府行動に出る。胡錦涛はかつてチベット虐殺をした指導者。穏和な方向に出て政権基盤が緩むか、強硬に出て人民を押さえつけるか。そうしたらチベットの時の顔を出すかもしれない。だから中国は土壇場にある。バランスをとってやってるが、片方が崩れたらどうなるか。胡錦涛は天安門事件では沈黙し、政界を泳いできた」

    宮崎
    「プーチンに似てるかも。チェチェンで名を挙げた。胡錦涛もチベット平定で名を挙げた。プーチンは独裁の方向へ。胡錦涛はどうか」

    井沢
    「内政の不満をそらすために、戦争に走りやすい。日本を挑発して、日本がちょっとでも逆らったら、やはり日本は軍国主義復活だとガンガン出てくる。それで国民の不満を一気にそっちに持っていく・・・」

    その後、くまきりの写真集の話など、また軽い話が続いて・・・

    <番組終了>


    【2011/06/23 17:47】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    母のこと 36
    岡山県の笠岡というところに、ピック病を扱っている病院があると聞いた。

    NHKにも取材されたらしく、ちょっと有名。
    ピック病の患者さんばかりを入れているグループホームを併設しており、
    そこでは向精神薬をなるべく使わないで、
    自然な状態で患者さんを扱うんだそうだ。

    向精神薬はどんどん身体全体の機能を失わせるのだが、
    そこでの方法(向精神薬を減らしていく)がなんだか人間的なような感じがして、
    隣の県なんだけれど、受診を試みた。

    早朝から準備し、母にはドライブに行くと嘘を言い、
    母、兄、兄嫁、私の四人で、
    車椅子や、防水シーツ、着替えなども持って出かける。

    途中のサービスエリアで、排便の失敗があり、
    汚れた下着を脱がないとごねまくり、
    兄嫁さんが羽交い絞めしているところを、
    私が必死で・・・・・・なんとかした。
    途中で、下着もつけない状態でトイレから脱出しようとしたりして、
    それはそれは大事。
    そんなこともあるだろうとは思っていたけれど、、、

    病院では、CTを撮るのにすったもんだしたり、
    診察室に入るのを嫌がったり、
    とにかく、ぼんやりした認知症ではなく、
    部分的にものすごくクリアーなのが、
    かえって物事を複雑にしている。

    信じられないくらい抵抗する力も強い。

    今日は何度もなぐられたり、蹴られたり、突き飛ばされたり・・・・・・

    その理想に近いグループホームは、入所待ちの人が多く、
    一年以上待たないとだめなんだそうだ。
    しかも、県をまたいでの入所が可能かどうかがわからない。

    最近、夜中に当直してくれる家政婦さんをたのみ、
    日中は交替で、他の家政婦さんが来てくれるようにしたのだけれど、
    暴力を振るうので、この体制が続くかどうかはわからない。

    一番の被害者が父で、
    二番目の被害者が兄嫁さん。

    この二人がなんとか普通の?暮らしができるように、
    あらゆる可能性をいま探っているところ。

    【2011/06/22 21:18】 介護 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
    教科書比較は難しい
    今日、近所の教科書展示場に行ってみた。

    正直言って、7社もある教科書を比較することは本当に難しい。

    本来なら、まず本文を全社通読しなくてはならない。
    そして、次に、比較するための定点観測?をしなくてはならない。

    通常の教科書のための観点は、
    観念的な内容になっている。
    子供たちが学習しやすいか・・・・とか、
    発展的な学習に導かれているか・・・・とか・・・・・

    どの教科も同じような観点になっている。

    でも本来は、具体的な観点が必要だ。
    そこに自ずと価値観が反映される。
    それこそが教育委員会の本領を発揮すべきところのはず。

    歴史だったら、当然具体的な歴史的事実を幾つか選ぶ。
    そして全社の書き方を比較検討する。
    そこに学習指導要領を物差しにして、
    より忠実なものを上位の配点にしたらいいのだ。
    実際には、そういう評価の仕方はほとんどされていない。

    それにしても、歴史も公民も、最近の教科書にはやたらと図表が多いな。
    本文がそれらに埋もれている感じがする。
    目があちこちに行って、
    何を比べているのか忘れてしまいそうになる。


    【2011/06/20 22:20】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    歴史教科書の違い 10

    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第10回・最終回)
    -論点12~論点15-

            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

    論点12・連合軍の戦争犯罪

     自由社はコラム2ページで東京大空襲、原爆などは戦時国際法違反であり、「20世紀最大の戦争犯罪」であること、さらにはソ連による60万の日本人のシベリア連行も戦争犯罪であることを記述している。しかも連合軍側のこうした戦争犯罪は一切裁かれることはなかったことを記述(p.238,9)している。

     育鵬社は無差別爆撃が国際法で禁じられていることは本文の記述の中で言及しているが、それを戦争犯罪と明言せず、又それが裁かれていないことには言及していない(p.219)。

    論点13・検閲と東京裁判

     自由社はコラム2ページで両方について説明している(p.246,7)。育鵬社はコラム1ページ、東京裁判を扱っているのみである(p.232)。

     東京裁判と厳重な言論弾圧である検閲がセットで説明されて初めてその本質が理解できる。占領軍による史上類例のない徹底した検閲・焚書に触れずして占領政策の本質、そしてその核心ともいうべき東京裁判を理解することはできない。

    論点14・共産主義

     自由社は共産主義が「人々に豊かで安定した暮らしを保障せず、言論の自由など政治的権利も保障できないことが明らかになった」と書き、さらにミニコラムで共産主義の犠牲者9千万人は、第1次、2次大戦の犠牲者6千万人を大きく上回ることを記述(p.263)している。

     育鵬社は単に共産主義国家の崩壊をいうだけで、その本質も犠牲者数にも触れていない。これでは20世紀の歴史に甚大な影響を与え、今なおその存在がアジアの大国中国その他で続いている共産主義という妖怪についての理解がおぼつかないものとならざるを得ない。

    論点15・昭和天皇

     現代史上、われわれ日本人にとって最も重要な存在である昭和天皇について、自由社はコラム2ページ(p.258,9)を充てているのに対して、育鵬社はコラム1ページ(p.233)であり、重要視の程度の差が一目瞭然である。勿論他の5社はこうした取り上げ方を全くしていないので、それに比べればましではある。

     しかし、最後にどうしても指摘しておかなければならないことがある。自由社では「昭和天皇―国民とともに歩まれた生涯」というタイトルになっているのに対して育鵬社では「国民とともに歩んだ昭和天皇」というタイトルである。こんなぞんざいな言葉使いはこれまでの「つくる会」系の教科書にはなかったことである。唖然とせざるを得ない。


    【2011/06/20 15:17】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    ご紹介
    えんだんじさんのブログに
    公民教科書のエントリーがあります。

    いつもよい記事を書いてくださっていますが、
    今回の内容もとても良いものです。

    公民教科書は、今回教育基本法が改訂され、
    とりわけ公共の精神などが強調されたにもかかわらず、
    自由社のみがそれに忠実に記載していますが、
    他社は教育基本法の改訂など全く無視しているかのようです。
    【2011/06/19 22:11】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    歴史教科書の違い 9

    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第9回)
    -大東亜戦争とポツダム宣言受諾-

            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

    論点10・大東亜戦争

     1)タイトル
     冒頭で説明したように、自由社はこれまでの「つくる会」教科書と同じく「大東亜戦争(太平洋戦争)」(p.230)なのに対して、育鵬社は「太平洋戦争(大東東亜戦争)」(p.214)へと後退してしまっている。日本占領時の屈辱の最大の象徴が「太平洋戦争」である。これを言っているという事はまだ戦争に負け続けていることを意味している。

     2)大東亜共同宣言
     自由社はミニコラムで次の3点に要約して紹介(p.232)している。
     ・大東亜亜諸国は協力して大東亜の安定を確保し、道義に基く共存共栄の秩序を建設する。
     ・自主独立を尊重し、大東亜の親和を図る。
     ・万邦との交誼を厚くし、人種差別を撤廃し、世界の進運に貢献する。

     雰囲気がよく伝わってくる。育鵬社は本文中で自主独立、相互提携による経済発展、人種差別の撤廃の3点に要約説明している(p.216)。

     3)アジア解放について
     自由社はミニコラム2点。ラジャー・ノンチックの言葉、「日本軍は、長い間、アジア各国を植民地として支配していた西欧の勢力を追い払い、とても白人には勝てないとあきらめていたアジアの民族に感動と自信をあたえてくれました」は、生徒に感動と自信を与えてくれるであろう。「日本を解放軍として迎えたインドネシアの人々」(p.233)には、あの戦争の本質が自然に描かれているとみることが出来る。

     育鵬社は、ミニコラムでトインビーのもの1点(p.217)。これも非常に示唆に富む有益な言葉である。

    論点11・ポツダム宣言受諾

     1)ポツダム宣言
     自由社には詳しい要約(p.236)がでている。無条件どころではなく、色々な約束が盛られていたことが分かる。育鵬社はその半分程度(p.220)。

     2)受諾
     自由社は、「条件付き降伏要求であることに着目し、これを受諾する方向に」(p.237)、と書いており、いわゆる無条件降伏ではなく条件付きであるということが大きなポイントであったことが説明されている。育鵬社には条件付きという大事な記述がない


    【2011/06/17 21:22】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    歴史教科書の違い 8

    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第8回)
    -論点9・日中戦争-

            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

     日中戦争は、日本が中国に軍隊を送って戦ったのだから侵略に決まっているというのが定説のようになっているが、これは事実とは程遠い理解である。しかし、日本の歴史学会がそうした「定説」を当然のこととし、また中国側から一方的な「歴史認識」を迫られるという状況下で、どこまで教科書に書けるのか、難しい課題である。こうしたなかで、大事な項目について、できるだけ事実を書き入れるように工夫することが大事となってくるのであるが、この点について育鵬社は極めて物足りないものになっている。

     1)盧溝橋事件
     軍隊の駐留について自由社は、「日本は義和団事件のあと、他の列強と同様に中国と結んだ条約によって、北京周辺に5000人の軍隊を駐屯させていた」(p.225)と書いている。不法に軍を置いていたのではないこと、他の国も同じ条約でおいていたことをきちんと書いている育鵬社には他の列強諸国と同様にという記述がないため、日本だけが勝手に条約を結んだと誤解される余地を残している(p.209)。自由社は「事件その育鵬社には他の列強ものは小規模で、現地解決が図られたが」(p.225)と大事なポイントが書かれているが、育鵬社にはない。

     2)通州事件
     自由社に今回登場したのは教科書史上初である(p.225注)。北京の近くの通州という町には、日本人(朝鮮人が約半分)400人ほどが住み、商売をしていたが、このうち200人余りの民間人が中国の保安隊によって惨殺された事件である。文字通りの惨殺、屠殺であり、読むに堪えないひどさであった。南京事件と称する架空の話ではなく、これは現実に起こった事件である。

     しかし、岩波の『近代日本総合年表』は長い間これを載せてこなかった。教科書もこれを長きにわたり、黙殺してきた。しかし、当時盧溝橋の衝突の後、中国はどういう事をしたのかを知るためには、この大虐殺事件は絶対に取り上げる必要のある事件である。当時の日本人がこれにいかに憤激したかを隠して、日中戦争の状況など分かるはずもない。何しろこれはプロパガンダではなく、現実のことなのだ。自由社の決断に拍手を送るとともに、検定をパスしたことも評価したい。育鵬社は、相変わらず触れずじまいである。

     3)上海事変
     自由社は「中国軍が日本人居留区を包囲した。日本は日本人保護のために派兵した」(p.225)と、正確に上海事変の起こった状況を書いている。もともとは住民を守る海軍陸戦隊4千に対して3万の軍を非武装地帯に侵入させて包囲した、と書かれてあったのが修正されたものであるが、それでも状況はある程度描かれている。しかしながら、育鵬社は単に、「戦闘が拡大」(p.209)とだけあって、これでは日本軍も攻撃するなど小競り合いが次第に拡大していったかのような、間違った印象を与えかねない。

     4)ドイツ軍事顧問団の存在と役割
     自由社(p.225注)にはあるが育鵬社はない。これでは、中国が何故日本軍に全面攻撃をしかけてきたのかが分からない。ファルケンハウゼン将軍を指導者とするドイツ軍事顧問団は、中国軍の装備、訓練の近代化と、上海周辺に2万を超すトーチカ群を築くなどの、戦争体制整備の支援をしてきた。ファルケンハウゼンは日本軍攻撃を蒋介石に進言するほど、中国軍近代化に自信を持っていた。だからこそ上海における一方的な攻撃が開始されたのであるし、日本軍は中国軍の近代装備とトーチカ群に苦しむことになったのである。

     5)各国の蒋介石への援助、援蒋ルート
     自由社は表、地図、写真で具体的に説明(p.227)している。例えば、日中間の戦争が始まった1937年に、ソ連が、航空機900機、戦車200両、銃15万丁、銃弾6000万発の支援をしたことや、アメリカが膨大な武器、資金援助をしたことなどが具体的示されている。日中戦争の本質が、単なる日中の戦いではなく、中国の背後にいる諸強国が、自国の利益がらみで深く介入していた戦争であったことが、これで理解できる。育鵬社は単に「米ソなどの援助を得ていた蒋介石」(p.209)と記すのみ。これでは日中戦争の本質は分からない。


    【2011/06/16 20:50】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    母のこと 35
    歴史教科書の違いは、ちょっと中休み。

    今日は朝から実家に行って夕方帰ってきた。

    兄夫婦は例のバタバタ以来、昨晩はやっと二週間ぶりに
    自分の家のベッドで眠ることができたのだそうだ。
    というのは、夜間に家政婦さんに当直してもらうことにしたからだ。
    でも、一日おきだとか。
    それも、午前8時から13時までは家政婦さんのヘルプなし。
    父と兄嫁が母の面倒を見る。

    うちの義母が寝たきりになったときは、
    泊り込みのヘルパーさんに二年半、お世話になった。
    今回、実家の母のところではまだ24時間体制になっていない。

    これでは、結局兄嫁が四六時中母に縛り付けられる。

    ということで、
    わが家のことはとりあえず置いておいて、
    今朝は早くから実家に行った。
    少しでも兄嫁を解放してあげたかったから。

    お昼はラーメンを作り、買ってきたおいなりさんを皿に出し、
    デザートには枇杷を出して、父と母と三人で食べた。
    ラーメンの器は、汚いまま仕舞っていたようだし、
    お鍋も、汚れたままがつっこんであった。
    何時から、こんな風になっていたのだろう。
    主婦がいないかのような台所。

    母の病は、興奮性のものらしく、
    目が覚めてからは片時もうつらうつらもしないで、
    周りのものに、遊びを強いる。
    トランプのババ抜き、オセロ、かるた、折り紙・・・・・
    終わったらすぐに、もういちどやりましょう・・・・・

    私がちょっと休憩と言って、母の主張を断ると、
    「おしっこに連れて行って!」と、
    本当は出ないのに、言う。
    そう言えば、私が断れないことをちゃんと知っている。

    脚がものすごく弱くなった。
    ハイハイをしたりしている。
    つまり、しっかり支えてあげなければトイレにさえ一人ではいけない。


    私もそんなにしょっちゅう、午前中に行くことは出来ないから、
    兄嫁がそのうち倒れてしまうかもしれない。
    この先、一体どうなるんだろう・・・・・・
    【2011/06/15 20:32】 介護 | TRACKBACK(0) | COMMENT(4)
    歴史教科書の違い 7

    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第7回)
    -論点8・満州事変-

            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

     満州事変は、単純に侵略であった、軍の暴走だった、日本の孤立への道だった、といった見方ではとてもその本質はとらえられない、複雑な要素をもった事変であった。従って、満州事変が何故起こったのかを多方面から説明しなければならなくなるが、限られたスペースで、また、満州国=傀儡国家論が通説となっている中で、教科書で適切に説明することが、なかなか難しい項目である。

     こうした状況の中で、『リットン報告書』、および米外交官マクマリーの『平和はいかに失われたか』は、日本の外からの見方としての重要資料とみることができる。自由社には、前者概要(p.223)、後者要約(p.221)が載っているが育鵬社にはない。
     
    『リットン報告書』には、「日本が満州に有する権益は、その歴史的経緯からしても、日本の経済発展にといって重要なものとして尊重されなければならない」と書かれていることを知るべきである。リットン報告書は必ずしも事変を日本の侵略と決めつけたものではなく、満州での実態などについてかなり客観的なことが述べられている。

     マクマリー文書には、「人種意識がよみがえった中国人は、故意に自国の法的義務を嘲笑し目的実現のためには向う見ずに暴力に訴え、挑発的なやり方をした。そして力に訴えようとして、力で反撃されそうになるとおどおどするが、敵対者が何か弱みの兆しを見せると、たちまち威張り散らす。...中国が外国に対する裏切りを続けるなら、遅かれ早かれ一、二の国が我慢しきれなくなって、手痛いしっぺ返しをするだろう」と書かれている。当時の中国情勢を理解する上で必須の知識であろう。

     マクマリーは、1921-2年のワシントン会議で成立した、中国の主権を尊重する9カ国条約体制の確立を実質的にリードしたアメリカ外交官である。9カ国条約は日英同盟廃止を前提とし、日本押さえこみの狙いが色濃く含まれている条約であったが、しかし、引用文からもうかがえるように、9カ国体制を崩壊させた主たる責任は、日本ではなく、中国であると彼は見ていたのである。中国公使を歴任し、アメリカの中国問題の第一人者であった、マクマリーの言葉を載せていることは、さらなる研究のための示唆ともなるであろう。


    【2011/06/15 17:42】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(4)
    歴史教科書の違い 6

    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第6回)
    -論点7・明治維新とは何か-
            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

     明治維新が日本の歴史上最も大きな出来事の一つであることはいうまでもない。しかも、これは一国の統治階級が、自らその身分を廃絶してあたらしい国家をつくったという、世界に例のない改革であったことが重要な点である。

     こうした明治維新の意味を掘り下げたコラムを自由社では、ミニコラム「廃藩置県を武士はどう受けとめたか」(p.160)と、2ページコラム「明治維新とは何か」(p.164-5)でとりあげている。
     廃藩置県によって失業することになる武士たちが憤慨して大騒ぎになっている一方で、福井藩に教授として来ていた米人グリフィスに対して、「これからの日本は、あなたの国やイギリスのような国々の仲間入りができる」と意気揚々と語ったことがグリフィスの日記に書かれている。時代を認識し、自らの使命を理解していた武士階級のことが紹介されている。

     また、2ページコラムでは、何故世界に例のない改革が出来たのかを、「欧米列強の植民地化をまぬかれる」、「徳川幕府から明治政府への転換」、「武士の犠牲による改革」、「明治維新と教育立国」という項目で詳しく解説している。

     中央集権国家であった中国より、日本には各藩に有能な武士階級の人材が数多く養成されていたということが書かれているのは、すぐれた指摘であろう。また政治的実権はなくても権威の象徴であった天皇が、こういう人材を糾合する中心となったことのもつ意味などもよくわかる解説となっている。さらに、モーリス・パンゲの『自死の日本史』から次の言葉を引用して、明治維新の本質を理解する参考としている。

     「日本の特権階級であった武士は他の階級によって倒されたのではありません。外国の圧力の前に、自ら革命を推進し、そのために自らを消滅させるという犠牲を払ったのです。革命といっても、それはある階級が他の階級を倒すという、普通の意味の革命ではありません。武士たちの望みは、日本という国の力をよびさますことだったのです。」

     育鵬社は、明治維新の進行について本文のみの説明にとどまり、こうした掘り下げはしていない。




    【2011/06/14 16:38】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    歴史教科書の違い 5


    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第5回)
    -論点6・外国人の見た日本-

            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

     外国人が日本、日本人及びその行動をどう見ていたか、特に海外とのかかわりの節目の時代に、どう見ていたのかという記録は、日本を理解する上で非常に参考になり、大事な情報である。4つの時代について、これが自由社と育鵬社でどのように取り上げられているかを比較してみよう。

     1)宣教師の見た日本人:
     ・自由社 1ページコラム(p.116)(ザビエル、トルレス、オルガンティーノ、カブラル、ヴァリニャーノ、フロイス、計6人)
     ・育鵬社 ミニコラム(p.93)(ザビエル、トルレス、計2人)

     2)幕末・明治:
     ・自由社 コラム2ページ(p.172-3)(ジョン・ブラック、アンベール、イザベラ・バード、エドワード・モース、ヴィルヘルム・カッティンゲーテ、計5人)
     ・育鵬社 コラム1ページ(p.160)(シュリーマン、エドワード・モース、イザベラ・バード、計3人)

     3)日露戦争:
     ・自由社 コラム1ページ(p.200) (孫文、ネルー、ムスタファ・カーミル、計3人)
     ・育鵬社 ナシ

     4)大東亜戦争:
     ・自由社 コラム1ページ(p.240)(ゲリー・ナッシュ、マーク・セルデン、バー・モウ、ジョイス・レブラ、計4人)
     ・育鵬社 ミニコラム(p.215,217)(トインビー、キッシンジャー、計2人)

     人数でいうと、合計18人7人と圧倒的な差が出ている。

     多くの貴重な情報がこれらの中には含まれている。例えば、自由社版で紹介されているハワイ大学のジョイス・レブラは、大東亜戦争について次のように書いている。

     「太平洋戦争は、西欧資本主義流の帝国主義のたんなる日本版ではなく、それにもまして西欧諸国の進出によって脅威を受けた日本が、自国の存亡にかかわる権益を防衛するための戦いであった。」

     こういう情報が掲載されている教科書と掲載されていない教科書の差は大きい。


    【2011/06/12 16:29】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    歴史教科書の違い 4

    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第4回)
    -聖徳太子・日本国号・天皇と皇帝-

            <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

    論点4・聖徳太子

     東アジアで唯一中国の冊封体制に組み込まれず、独立を保つ日本を確立し、同時に先進文化を本格的に取り入れつつ伝統文化を保持するという現在に至る日本のあり方の基礎を築いたのが聖徳太子である。自由社では、本文4ページ(p.50-53)を割いているのに対して、育鵬社は半分の2ページ(p.36-37)と大きな差がある。

     自由社はこの時代に始まる天皇号の採用について本文でしっかり説明している(p.52-3)のに対して、育鵬社は天皇の称号の始まりについてはミニコラムで触れているのみである(p.37)。

     中国の冊封体制からの離脱の始まりを示す重要文献が、聖徳太子の国書である。東アジアでは日本のみが、その後一貫して中国との対等な関係を続けてきた、その象徴が「天皇号」の採用であるが、自由社は本文で「「皇」の文字を自らの称号に使うことで隋と対等である表明した」(p53)と、この意味をはっきりと説明している。育鵬社にはこの記述はない。

    論点5・日本国号・天皇と皇帝

     自由社は日本国号のおこりについて、2ページのコラム(p.58-59)で詳しく説明しているが、育鵬社では2行のみ(p.39)。 従って、1300年の歴史を持つ国号が有する意味、何故「ジャパン」が海外で使われるようになったかなどは育鵬社には出てこない。日本という国名の由来を知ることは、日本及び日本の歴史の理解にとって必須のことではないかと思う。

     天皇と皇帝の説明を自由社は、コラム1ページ(p.76)に加え、ミニコラム(p.53)でも扱っている。育鵬社はミニコラム(p.37)のみ。従って、中国の皇帝と易姓革命、それに対する日本の天皇の一系という考え方の違いに関する説明は育鵬社にはない。
     
     自由社の1ページコラムには、宋の皇帝太宗が、「日本国は、君主が久しく世襲し、又臣下も親のあとを継いでいるという。これこそ理想である。ところが、我が国は乱が絶えず、王朝は短期間で交代し、大臣、名家で後を継げたものは少ない」と述べたという資料が載っている。面白い話である。


    【2011/06/11 21:11】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
    歴史教科書の違い 3

    ■自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第3回)
     ―神話と「倭の五王」-

             <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

    論点2・神話の扱い

     育鵬社は、神話は本文には出てこず、読み物コラムに登場するのみである。(p.46-7)即ち、神話と歴史を切り離して教えようという構成である。

     それに対して、自由社は、本文2ページを使って神話を取り上げ、古墳、大和朝廷の始まりとの関連で説明している。イザナギ・イザナミの命から天孫降臨と神武天皇に至る神々の系図をイラスト入りで掲げ、神武天皇に至る系譜が分かりやすく理解できるようになっている。(p.42-3) 

    また、神話についてはさらに2ページのコラムをあて(p.44-5)、「国譲り神話と古代人」を説き、最後に平成15年に出雲大社を訪問された皇后陛下の

      国譲り祀られましし大神の 奇(く)しき御業(みわざ)を偲びて止まず

    という御歌を載せ、神話と現在とのつながりを理解させる内容となっている。

    論点3、倭の五王

     自由社では、5世紀に南朝宋に朝貢した、いわゆる「倭の五王」の済が、「使持節都督 倭・新羅・任那・加羅・秦韓・慕韓・六国諸軍事 安東大将軍 倭国王」に任命されたと言う宋書の記述を載せている(p.47)。倭王が宋から南朝鮮における勢力を認められていたことを示す記述であり、当時の半島での日本の位置を理解する上で大事な資料といえる。ここに百済、と高句麗が出てこないことで分かるように、この2国は以前より宋に朝貢し、倭と張り合っていたことも推測できる。

     論点1、と関連することであるが、縄文晩期から倭人は朝鮮南部にかなり進出して一定の勢力を築いていたことがこの資料により一層確証されると言える。拝韓史観による任那否定論は全く論拠を失う事になろう。こういう重要な資料が、育鵬社には出てこないのである。


    【2011/06/10 21:48】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
    歴史教科書の違い 2

    ■自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第2回)
     ―論点1・水田稲作の始まり-

             <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

     育鵬社は旧説を踏襲し、「紀元前4世紀頃までに、灌漑用の水路をともなう水田での稲作が、大陸や朝鮮半島から九州北部にもたらされると」」(p.24)としているが、これは誤りである。すでに佐賀県の菜畑遺跡で紀元前500年以前の水田が見つかっている。自由社の、「すでに縄文時代に大陸からイネがもたらされ、九州の菜畑遺跡では約2500年前に」(p.36)との記述が正しい。

     佐賀県菜畑遺跡で水田稲作跡が発見されたのは1980年のことであり、NHKスペシャル『日本人はるかな旅4』(2001年)でも、「一斉に全国、さらには世界にも発信される大ニュースとなったのである。従来日本列島の稲作は弥生時代頃に朝鮮半島方面からやってきた渡来人によって始まると言うのが定説であったが、菜畑遺跡はその常識を覆すことになった」と解説されている。

     司馬遼太郎などもすでに覆された定説をもとにして渡来人説を唱えていたのであるが、それは間違いであることが今や証明されているのである。日本の方が韓国よりも水田稲作の始まりは200年ほど先行していることが分かってきたのだ。陸稲も日本の方が朝鮮よりも3000年も早く、6000年前ころから栽培されていたことが、プラントオパール分析法によって確証されているのである。

     縄文晩期・弥生初期遺跡が朝鮮南部で発見され、そこから日本固有の縄文土器、日本にしか産しない黒曜石が出土している。縄文晩期から弥生初期に水田稲作が日本から朝鮮へ伝えられた可能性が非常に高いことをこれらの出土品は示している。

     即ち、この問題は、日韓古代史上の重要なポイントなのである。「拝韓史観」とでも呼ぶべき韓国先進論、その派生として天皇家の韓国からの渡来説、任那不在論などの、はやりの謬説を無批判に容認する論拠ともなるので、しっかり押さえておくべきことなのである。育鵬社の歴史教科書が、すでに覆った「定説」に寄り掛かっているのは大問題である。


    【2011/06/09 17:16】 未分類 | TRACKBACK(0) | COMMENT(3)
    歴史教科書の違い 1
    以下の情報が流れてきたので、転載します。
    茂木さんが指摘されていることは、分かれていく時からそうなるだろうと、
    私は思っていました。


    自由社vs育鵬社-歴史教科書15の論点(連載第1回)
    ―進化した自由社版・退化した育鵬社版-

             <投稿者> 史実を世界に発信する会事務局長 茂木弘道

     出自が同じ両社の教科書にさしたる違いはないだろうと思われがちであるが、実際に比較してみると、実は大きな違いが生じていることが分かった。どうしてこういう違いが生じたのか。それは、自由社は進化した教科書になっているのに対して、育鵬社は退化としか言えない変化が起こっているためである。

     その象徴例が、6年前の扶桑社版にあった「大東亜戦争(太平洋戦争)」という見出しが、「太平洋戦争(大東亜戦争)」に変わってしまっていることである。日本人で「太平洋戦争」を戦った人など一人もいない。占領軍命令によって「大東亜戦争」は禁止され、検閲によって「太平洋戦争」という用語を強制された。その屈辱的な用語を本来の呼び名の如く前に出し、「大東亜戦争」をカッコ内に入れるということは、歴史偽造に加担することに等しい。まるで、日本人が「太平洋戦争」を戦ったかのような表現になっているからである。つくる会系教科書は今まですべて「大東亜戦争(太平洋戦争)」を使ってきたのであるが、育鵬社版はここまで後退してしまったのである。

     「太平洋戦争」はアメリカの戦争であり、アメリカの価値観を体現する呼称である。占領軍は不当にもこれを日本に強制し、徹底した検閲によって「大東亜戦争」という日本の価値観を体現する用語を禁じ、日本人の目に触れないように工作してきたのである。まさしく、占領軍による「言語空間支配」の象徴が「太平洋戦争」という呼称である。

     さらに、民主主義、言論の自由を標榜した占領軍が、史上類例のない厳しい検閲、はては焚書まで行った中で、その一環として強制された用語が「太平洋戦争」という呼称である。育鵬社版では、そのことを隠ぺいしてしまうことにもなる。また、こんな不当で屈辱的な「価値観の強制」を、占領が終了後も唯々諾々、まるで自然現象であるかの如く受け入れ続けているという情ない状況を受け入れようとするのが、「太平洋戦争(大東亜戦争)」という表記だといって過言でない。

     このように育鵬社は、つくる会設立の理念からすると、後退としか言えないところもあり、自由社版との間に大きな違いが生まれている。重要と思われる15の論点から違いについて見ていくことにしたい。(以下次号)


    【2011/06/08 21:56】 硬めな話題 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)