5月24日号の週刊新潮に「つくる会」の件がのっていた。
小さな記事で、藤岡副会長にインタビューした部分もあり、 まぁまぁ、客観的な記事ではあった。
ただし、どうしてもおかしいと思うのは、扶桑社が中立であったかのような書き方である。そして、内紛に明け暮れる「つくる会」にうんざりして三行半・・・・とかなんとか書いてある。
いや、それはちがうだろう。
一昨年の12月以降(9月から12月にかけて、八木氏は変節したので) 「つくる会」を守る勢力と、自分達で「つくる会」を支配したい勢力との戦いが始まっていた。結果として「つくる会」を支配できなくて、「つくる会」を去ったのが八木氏たち。 で、ほとんど最初から、扶桑社M氏は八木氏サイドであった。
それはサッカーの試合中、審判が途中で何度も一方の味方をして、ボールを蹴っていたということ。そしてまるで客観的な審判であるふりをして、一方を勝利に導いた後に、試合の勝敗を判定している。
こんな馬鹿な話はないよ。
扶桑社は最初から、一方(八木サイド)の味方をして、「つくる会」が危機的状況に陥ることを知りながら、「つくる会」の正式な要望から三ヶ月もたって、それまでの関係を清算すると通告してきた。なんて失礼な、なんて卑怯な話だろう。
扶桑社といえば、大きな出版社だ。それが、ちっぽけな会員数が一万を切ったような民間の非営利団体の乗っ取りに加担している。それでいて、自分達は高いところからもう喧嘩はうんざりだよ、なんて第三者ぶっている。
扶桑社にとって、5月10日の「つくる会」理事会の正式な決定は想定外だったろう。なにせ、会長を抱きこんだつもりだったから。小林会長路線(八木側に丸呑みされ、応援しかできない「つくる会」に成り下がること)は理事会で否定された。
扶桑社はおそらく、「つくる会」と「八木サイド」の両方ひっくるめた応援団を結成できると踏んだのだろう。中立の装いがバレないと思ったのか。
日本という国にとって、大きな仕事をしてきたこの「つくる会」を壊そうとする団体に、正義はないと私は思う。
スポンサーサイト
|