この人の「国家の罠」を読んでいて、獄中での強靭な精神力に驚嘆していた。
それで、何冊かまとめて買ってきて読んでいる。 佐藤氏が鈴木宗男氏と共に逮捕されたのは、小泉首相のときだ。
やはり国家はあの頃パラダイムが変わったのだろう。小泉人気は大変なもので、西尾先生が小泉批判をしたとたん、ブログでも大勢が邪魔をしに来たものだ。私は覚えている。小泉氏を批判するものは、毒を盛られたように、げっそりと力を奪われるような目にあった。
佐藤氏は西尾先生と同じようにポピュリズムと小泉氏の評価をしている。
あの頃はほとんど誰も言えなかったことが、今は自明の理となっている。 「民主主義の主体である民衆が鈴木宗男氏を血祭りに上げることを望んだ」とあるが、それと同じように民衆は郵政造反?議員を血祭りに上げることを望んだ。私はあの時の狂乱状態は忘れられない。
この人の本は、右にも左にもスタンスを置きつつ、「日本の歴史を取り戻せ」とか「国家という名の妖怪」などと言って矛盾しているようにも思える。「国家」と「キリスト教の神」と「マルクス」を絶対として自分に取り入れ、その中でバランスをとりながら生きてこられている。この人の強靭な精神力にひきつけられる。
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