今
日録では西尾先生がドイツに留学していた頃の、
ヨーロッパでの経験についての昔の文章が掲載されている。
私なんて32歳の頃は、育児まっさかりだったな。
33歳で四番目の長男を産むまで、育児と家事以外に
経験することはなんにもなかった。
いや、家族で赤ん坊を連れながら、小旅行は何度かした。
けれど、たった一人でヨーロッパを探索できるような
自由な時間など、夢のまた夢。
そんな贅沢な経験の話は、想像も出来ない・・・・
と、思いながら想像している。
するとバーゼルの古い石造りの建物が目に浮かんでくる。
同じ道を行ったり来たりして、日本とは違ったスイスの街角を
いろんなことを考えながら歩いている気分になってくる。
文章のクセが少し若いなと感じるけれど、
風景がさりげなく描写され、
バーゼルのその町の色合いが見えるような気がするし、
そして、ちょっと難しそうな若者が
熱心に探しあぐねている様子も浮かんでくる。
時事問題もいいけれど、私は西尾先生のこんな文章が好きだなぁ。